こんにちは!
これまで600名以上のCA&GS内定者を輩出してきた
サクセスキャリアエアラインの菊地未夏です。
昨日の記事はいかがでしたか?
【あなたの現在地】は見えてきましたかね?(^^)
今日お伝えしたいのは、あなたの中にもある「エアライン受験はこうじゃなきゃいけない!」という、いつの間にか刷り込まれた間違った固定概念を壊したいと思っています。
なぜなら、現在地がわかっていたとしても、また何を対策したら良いのかを見出せても、そもそもの「こうじゃなきゃいけない!」という間違った固定概念があったら、どんな対策を講じても内定には繋がらないですよね。
なので今日は、耳の痛い話かもしれませんが、世の中の噂や情報で植え付けられてしまった「間違った捉え方」を1つ1つ解説し、「正しい捉え方や解消方法」をお伝えしたく思います!
そして、是非ともここ数年のエアライン受験の中で内定している方の傾向を知って欲しいなと思っています。
内定もらえない人がやっちゃってる『間違ったエアライン受験の捉え方』
まずは、なかなか内定に繋がらず、苦戦している方々が持っている『間違ったエアライン受験の捉え方』をお伝えしたいと思います。
これは私が年間100名以上のカウンセリングをさせてもらう中で、よく聞く言葉でもあります。
まずは、以下の捉え方にいくつあなたは当てはまりますか???
- 噛まずにスラスラ完璧に話さないといけないと思っている
- 即答するべきだと思っている
- 「え〜」「あの〜」といった雑音を言ってはダメだと思っている
- 簡潔に答えるべきだと思っている
- 結論から答えなきゃいけないと思っている
実は、どれにも当てはまってほしくはないんですけどね。笑
でも多くの方が上記の『間違った捉え方』をしてしまっているのは事実なので、さっそく1つ1つ順番に解説をしていきたいと思います!
① 噛まずにスラスラ完璧に話さないといけない
これはもう、私自身が多くのエアライン受験者さんから今まで何百回も聞いてきた言葉です。
あなたはどうですか?
エアライン受験に対して「噛まずにスラスラ完璧に」って思っていませんか?
でも、待ってください。
「噛まずにスラスラ完璧に答えること」って本当に大事なんでしょうか?
まずその前に、現役CAさんたちはあなたと同じようにエアラン受験をしてきたわけですが、その面接において「見せたもの」が正しかったからこそ『内定』したんですよね?
そして今、現役の客室乗務員として働くことができているわけですが、そもそも面接とは【CAの適性を図る場所】ですよね?
だとしたら、機内で働く現役CAさんは、噛まずにスラスラ完璧に答えているんでしょうか?
そして客室乗務員として働く上で『噛まずにスラスラ完璧に答えること』は本当に求められている素質なんでしょうか?
これに関しては、あなただって気づいているはず。
「NO」だと。
私もこれまで多くのエアライン受験生の個別面接対策をしてきましたが、一度たりとも『噛まずにスラスラ完璧に答えること』を強要したことはありません。
なぜなら、それはCAになるうえで不要な対策だからです。
現役CAさんがやっていないのに、どうして私たちがそれを面接で披露しなければいけないのでしょうか?
アナウンサーになりたいのなら分かります。
だって、それが求められている業界だから。
でも、航空業界って『噛まずにスラスラ完璧に答えること』が職務上本当に必要かと言ったらそうじゃないですよね?
だからこそ、『噛まずにスラスラ完璧に答える対策』をしなくても、あなたは内定するんですよ!
② 即答しなければならない
これも受験生に多い悩みですし、個別面接対策を受講してくれた生徒さんといざ面接対策を始めると、即答しなきゃと思っていない方でさえも即答をして自分を苦しめている方がいらっしゃいます。
一般的な就職活動のサイトでも「結論から答える」「すぐに回答する」とありますが、私はここにも疑問を持つんですよね。
「結論から答える」ことに関しては後に⑤でもお話はしますが、「すぐに回答する」ことにおいては、本当に全ての質問に対してすぐに回答しなきゃいけないのか?と思うんですよね。
もちろん、自己紹介や自己PRは準備してきたものだからこそ、ある程度は即答できるのかもしれませんし、志望動機こそ即答しないと志望度合いの低さに繋がりかねません。
でも、もしも
「今から100万円を1時間で使い切ってください」や
「今までの人生で影響を受けた経験を教えてください」など
少し考えないと出てこない質問を面接官に問われたら
あなたは本当に即答できますか?
そして即答することが本当の意味で面接官が求めていることなんでしょうか?
私は違うと思います。
だって、100万円をどう使うかなんてCAの仕事に関係ないですよね?
そして、100万円の使い道を即答することもCAの仕事に関係ないですよね?
じゃあ、これって何を見てるんですか??
それはやっぱり『対応力+柔軟性』だと思います。
それは事実、機内の仕事をしてきた私でも突発的な事柄に対してすぐに対応をし、柔軟な行動で対処してきた経験があるので、業務上必要な能力だと把握しています。
でも、お客様の質問に対して即答することが機内で求められたか?と言われたら
これも
「NO」ですね。
むしろ、お客様との会話がより円滑になるように、様々なクッション言葉を用いてお話をしてきました。
そしてそれ以上に即答は『圧』を感じるので、人によっては萎縮してしまいます。
それを踏まえた上で、私は
「全ての質問に即答しなくていいよ」
「クッション言葉も使っていいよ」
「もっと物腰柔らかな会話にしようね」
と伝えてきました。
また、面接においては【準備してきて答えられるもの】と【当日想定外な慌ててしまう質問】もあると思います。
その際に、あまりにも順調よく即答し続けると、予想外な質問がきた時にうろたえるのはあなた自身です。
そして皆さんはよく、『予想外な質問が来た時の会話力』を『準備してきた会話力』と同じレベルしようと頑張りますが、それって逆じゃないですか?
いかにこの2つの差をなくすかという点に関しては、『準備してきた会話力』をいかに『予想外な質問が来た時の会話力』に合わせるかが大事ではないでしょうか?
それにより
- 2つの質問の回答スピードや質に差がなくなる
- 自分自身がうろたえることがなくなる
これらがなくなることで、自分の首を自分で締めることは無くなると思います。
なので、私の対策を受けてくださった方は
- 落ち着いているように見える
- 堂々と話しているように見える
- 受け答えがしっかりしている
そんな姿勢を面接官に届けることができていると感じますよ。
そしてもっと言うと、JALやANAの内定を掴む方は基本的に即答していない傾向にあります。
ですので、これら全てを含めると「即答しなくてもいい」と私は思っています。
③ 「え〜」「あの〜」といった雑音を言ってはダメ
これもね、もう本当に言いたい。
そんなことないよ〜〜!!!って(><)
ただ、「え〜」「あの〜」をたくさん言いすぎるのは聞き手としても耳に残りますし、落ち着きのなさに繋がるなと思います。
でも、本当に一言も発してはいけないかと言ったらそんなことないですよね!?
なぜなら皆さん、日常会話の中で自然に出ちゃいませんか?!
そして客室乗務員の方々も一言も使っていないのでしょうか!?
そんなことないですよね(^^)
使っていいんです!
というか、自然に出ちゃいます。笑
なので、これも
「NO」ですね。
出てしまうこと自体は悪くないので、そこに対して「だから自分はダメなんだ」と自己嫌悪にならないでください。
ただ、先ほども伝えた通り、あまりにも多用すると『落ち着きのなさ』には繋がりますよ(><)
あとは、1つの傾向として思うのは「え〜」や「あの〜」を使う方は、そもそもの話すスピードが早い気がします。
実はゆっくり話したほうが相手も理解・納得しやすいので、自分が思っている以上にゆっくりと話すと聞きやすいですし、「え〜」や「あの〜」は自然となくなると思います!
それと1つ、ここだけの秘密ですが…
「え〜」や「あの〜」を多用しちゃう人は「接続詞」を使ってみてください。
「え〜」や「あの〜」はどんな時に出ちゃうかというと、自分の中で会話の展開性が見出せなくなった時に出やすくなるんですね。
そこに接続詞を使うとどんなメリットがあるかというと
- 自分でも次の展開がわかった状態で話を進められる
- あなたの話を全く知らない面接官でも「接続詞」があることで会話の展開性が見えて安心して聞ける
そんな素敵なメリットがあるんです!!
これは使わない手はないですよね!?(^^)
是非とも、あなたの会話力を上げてくれる「接続詞」を使ってみてくださいね!
④ 簡潔に答えなきゃいけない
これも多くのエアライン受験生が沼にハマるテーマなのですが、『簡潔さ』ってまず何だと捉えていますか?
- 短くなってる文章のこと?
- 1問1分以内に話せる文章のこと?
- 結論だけ言うこと?
色々な『簡潔さ』という定義があるかもしれませんが、
じゃあもしも、1次面接が4問しか聞かれない以下の構成の面接だったらどう思いますか?
- 自己紹介をしてください
- 最近嬉しかったことを教えてください
- 仕事で大変だった話をしてください
- 最後に質問ありますか?
これであなたの1次面接の結果が決まってしまうんですが、たったこの4問で通過・不通過が決まってしまう面接でも簡潔さって大事だと思いますか?
これまでこの『簡潔さ』にまつわる色々な質問を受けてきました。
- 1問1分で答えたらいいですか?
- 簡潔にと言われますが答えだけでは足りないですよね?
- どうやって簡潔にしたらいいですか?
- 1問何文字でまとめたらいいですかね?
本当にたくさん聞かれてきた質問ですが、これまで内定者に私は一度も「1問1分で」などと指摘したことはありません。
その上で、私が考える『簡潔さ』とは
その質問の意図を捉えた
最適な答えが出ている文章
え!?めっちゃわかりづら!って思ったあなた!
そう、わかりづらいですね。笑
この文章を実際に落とし込んでみると以下のような形です。
- 質問の意図を考える
- それに適した経験談(回答)を見つけ出す(具体的に)
- その意図が汲めた質問に対して経験談のどの部分を表現するか考える
- 最後の文章の締めを考える
上記のような構成で考えた時に、実は魅力的な文章なら聞いている相手にとっては長く感じないのです。
私がよく例えるのは、
同じ2時間でも「映画館の2時間はあっという間」なのに「校長先生の2時間は耐えられない」笑
なので話の長さが実際の問題なのではなく、話の中身こそが重要なのです。
どれほど短い文章でも、その内容を聞いた人にとってつまらなければ長く感じてしまう。
例えタイピングして200文字の文章でも、興味が持てなかったら長く感じてしまう。
そんな経験をあなたもしてきたでしょう?
だからこそ、1問1分以内がどうこうと言う問題じゃなくて、あなたの話は面接官にとって『聞いて良かったと思える内容か?』です。
それに、話は戻りますが、たった4問で通過・不通過が決まってしまう面接で簡潔さを求める以上に大事なのは「それ聞きたかったんだよ!」と面接官が思える内容ではないでしょうか?
そのような文章構成を考えていただければ、『簡潔さ』はそれほど需要ではないと過去の生徒さんが書いてくださった大量の受験レポートからも感じていますよ。
⑤ 結論から言わなきゃいけない
これこそは「結論から話すのは絶対でしょ!!」と思われるかもしれませんね。
私もそう思います!
って、「え!?」って思うかもしれませんが、それは確かにそうなんですよ。
やっぱり結論から話すのは、相手にとっても分かりやすいですしね!
じゃあ、今回は何が問題なのか。
実は、『なんでも結論から話さなきゃいけない』と言う心理状態が問題なんです。
客室乗務員やグランドスタッフの採用試験の過去問を見たことがある方はわかると思いますが、『この質問は即答できないでしょ』と言う質問って結構あるんですよね。
「あなたが最も影響を受けた言葉は何ですか?」
「自分を動物に例えると?」
「前例がない挑戦をしたことはありますか?」
他にも色々な質問があるのですが、
でもこのような質問をあなたは「全て把握して」「全て答えられる状態」にしようと思していませんか?
でもこの世にかなりの過去問があるのをご存知ですよね?
それ全ての質問に対して回答を準備するって無理だと思いませんか?
相当ありますよ〜!?(^^;)
そうなった時に、改めて考えて欲しいのは『全ての』質問に対して『即答』する必要があるのか?
そして『結論から』答える必要があるんでしょうか?
これも「NO」です!
このお話は生徒さんにも伝えているのですが、じゃあ回答する上で私がどんなアドバイスを生徒さんにしているのかというと、
「結論から答えられない場合には、
『そうですね、そのような経験があるかと探しているのですが〜』
と今の心情を伝えるといいよ!」
と伝えています。
面接官だって、全ての質問に誰もが即答、結論から答えられるなんて思っていないと思います。
それに、面接って発表会じゃないですよね?
だからこそ、日常の会話のように自分の心情も伝えながら話しても良いのではないでしょうか(^^)
実際に、その方がより自然な会話に聞こえて良いと思いますよ!
実践してみてくださいね♪
さて、ここまでいかがでしたでしょうか?
あなたの中にあった【エアライン受験はこうじゃなきゃいけない】と言う観念は崩れましたかね?
もしも
「この場合はどうなの?」
「過去の試験でこんなことがあったけどこれは実際どうなの?」
と個別で相談したい方は気軽に声をかけてくださいね(^^)
明日は、『間違った対策方法』から『正しい対策方法』をしたことで内定を掴んだ方々のBefore&Afterをお届けしますね!
これを見ることにより、間違いなく「私も客室乗務員の内定をもらえるかも!」と希望を見出すことができると思いますよ!
明日もこのサイトであなたにお会いできることを楽しみにしております(^^)
サクセスキャリアエアライン
菊地未夏